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「何度も教えているのに上手くならない」という悩みがあるならば……第1回
2016/05/21 生活

「何度も教えているのに上手くならない」という悩みがあるならば……第1回

 

 

 悩むビジネスマン

 

 

たいていの人は、だんだん年をとったり、場所や環境に所属しているうちに、

指導する側、教育する側になったりするものです。

 

 

新しい職場、地域の集まり、育児や部活、趣味など、

「誰にも何も教わらなかった」と胸を張る人はいないことでしょう。

 

 

きっと誰もが誰かの指導や教育を受けていて、

やがて指導や教育を「する立場」になることだと思います。

 

とりわけ仕事場において、「何度も教えているのに上手くならない」という悩みは多いのではないでしょうか。

 

 

そこで今回は職場をメインに意識して、解決策を探してみたいと思います。

 

 

 

あなたの職場には新人さんが増えましたか?

 

増えた職場はもちろん、増えなかった職場でも、

誰かに教え、仕事が受け継がれるということは、どこにでもあることではないでしょうか?

 

 

あまりにも簡単に覚えてドンドンこなしてしまう人には、

自分の立場の不安を感じてしまうこともあるかもしれませんが(笑)

 

 

まったく教えたことをできるようにならない人にも困ってしまいますね。

 

 

のんびりとマンツーマンで、温かく見守ることのできる職場など、

現代社会のどこにあるのでしょうか?

 

 

この気になる「困ったちゃん」にどのように対処すべきなのか……それが問題です。

 

 

困った女性

 

 

 

では、どうしたらいいのでしょうか?

大まかな枠組は次の通りです。

 

 ===============================

 第1歩 状況を整理し、事実と感情を分けよう

 

 第2歩 上手くなるとはどんなことだろうか?理想のゴールを考えてみよう

 

 第3歩 環境をチェックしよう。上手くなることは誰のため?

  

 番外編 どうにも行き詰るならば、最後はこれしかありません!

  ===============================

 

 連載第1回は「 第1歩 状況を整理し、事実と感情を分けよう」

についてご紹介します。

 

 

 

第1歩  状況を整理し、事実と感情を分けよう

 

 

 

1.状況を整理する

 

状況整理は物事の基本ですが、このようなテーマであるとすると

 

問題状況の主役の一人のあなたにとっては、

状況はいまさら整理するまでもなく分かりきったことだと思います。

 

関係者も少ないですしね、きっと。

 

 

とすると大事なことは次の2番になることでしょう。

 

 

2.リラックスしてフェアな自分になる

 

「フェアになる?」「はぁ?」「なんで?」

と思う方もいることだと思います。

 

 

「問題なのはアイツの方だよ!」という声も聞こえてきそうです。

 

 

「フェアになれ」なんて言われたら、不正を指摘でもされたように感じるかもしれませんよね。

 

 

 

安心してください、決してあなたのことを責めているわけではないのです。

 

 

「何度も教えているのに上手くならない」

という状況があるということは、

 

時間を割いて、何度も指導し、注意を繰り返していることでしょう。

 

 

自分がやるべきことをやり、時間をかけ、フォローもしている。

それにもかかわらず、思うようにならない。

 

自分は教えたのに 

 

 

 

 

たいていの人は、こうしたことを「楽しい」とは思いません。

 

 

「さっき言ったのに、わかってないなー」「どういえば理解してくれるの?」

「頑張っているのは分かるけど、ズレてるよ」……

 

 

こんな風にいつも感じていたとしたら、これは楽しいことでしょうか?

 

 

まさかそんなはずはないですよね。

むしろイライラや怒りを感じるのではないでしょうか?

 

 

こうした冷静さを欠いた状態ですと、フェアに状況を整理し、解決を目指すことは難しくなります。

 

 

相手のちょっとしたことに揚げ足をとってしまったり、

ささいなことを叱ってしまったりしてしまうものです。

 

 

いつもならば言わないことまで言ってしまう。

それを聞いた相手の態度や反応に、さらにヒートアップして……

 

 

こうして感情的になってしまうことは、誰でも陥ってしまいがちなことですから仕方のないことです。

 

 ヒートアップするビジネスマン

 

 

 

 

ですが一度、振り返ってみて欲しいのです。

 

 

このようなことを繰り返すことで、相手との関係が良くなるでしょうか?

 

 

こうすることで、

「相手が成長し、その成長を助けている関係が作れている」

 

と言えるでしょうか?

 

 

近寄りたくない上司の一言は、

どんなに適切なアドバイスであったとしても、素直に受け入れることは難しいでしょう。

 

 

学校の先生や部活の先輩、職場の上司など、

そんな指導や教育を受けた思い出、過去にあったりしませんか?

 

 

嫌いな先生や上司の指導を、笑顔で積極的に受け入れて前向きに実行する。

こんな矛盾はあるのでしょうか。

 

 

 

 

では、どうしたらいいのか?

 

 

嫌な気持ちにさせられる相手とは、あまり話したくない

  ↓

必要最低限にすると、上手くいかない仕事の話ばかりになる

  ↓

さらに嫌な気持ちになり、お互いに避ける

  ↓

嫌な気持ちにさせられる相手とは、あまり話したくない

 

 

こうしてしまうと悪いループにはまってしまいます。

これを抜け出すためには「相手を好きになりましょう!」

 

 

 

……というのは冗談です。

 

 

ただ、感情をフラットにすることが必要かな?

ということは、なんとなく理解できるのではないでしょうか?

 

 

会社の近所の工事、突然の大雨に台風や雪、人事のうわさ、

自分のうっかりや失敗、スポーツの話題……

 

雑談タイム

 

 

 

リスクがなく、答えやすそうな共通の話題であるならば何でもいいと思います。

 

 

こうした話題で、普通に話せる関係をメンテナンスしておく。

相手を知ることにもつながり、指導にも活かせるかもしれません。

 

 

「話してみたら、意外といい人だった」なんてことはよくあることです。

逆に、「話せない人はいい人と思えない」ということもあるのではないでしょうか?

 

 

仲良しになる必要はありませんので、少しの勇気を持って、

面倒くさい気持ちを押しのけて、1度試してみてください。

 

 

ただし注意や指導の機会とは分けましょう。

一緒にしてしまうと、どちらも薄く混ざってしまい、その効果も薄れることでしょう。

 

 

第1歩まとめ

 

  • まずは状況を整理。

 

  • 自分が相手に感情的になっていないか?相手が自分に感情的になっていないか?をチェックする。

 

  • 感情的にならないで済む、共通の話題などで関係をメンテナンスする。

 

 

飯野哲夫

 

コーチ 産業カウンセラー 飯野哲夫

 

 

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