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【飯野哲夫のコミュニケーションコラム】あの人に、聞けない、頼めない、そんなあなたのために
2016/05/07 生活

あの人に、聞けない、頼めない、そんなあなたのために

 

コミュニケーション羊

 

新年度が始まって一ヶ月。

みなさん、いかがお過ごしですか?

スムーズに行っている人も、残念ながらそうでない人もいるかもしれないですね。

 

新しい環境になると

「どうしたらいいんだろう?」

「やり方が分からないなぁ」

 

というような「聞きたくても聞けなくて困ってしまうこと」結構あったりしませんか?

誰かに教えてもらったり、何かを頼んだりすることは気をつかうことです。

 

・嫌がられるかも?と想像して自分でやってしまう

・忙しそうかな?と様子を見ているうちに締め切りが迫ってきて焦ってしまう

・調子悪いのかな?とチラチラ見ながらと遠慮してしまい、手一杯になって困る

 

こうしていると仕事の効率が悪くなりますし、「聞いた方が……でも……どうしよう?」なんてグルグルとまわってしまい、自分の気持ちもスッキリしませんよね。

 

 

では、どうしたらいいのでしょうか?

 

「そんなこといちいち考えないで、ガンガンいけばいいんだよ!」

そんな声も聞こえてきそうですね。

 

でも、相手のことが気になってしまう人に「気にしないでガンガンいけ!」といっても無理なことです。

それができるならば「相手のことが気になって困ってしまう人」ではないはずです。

 

見返り鹿

 

 

……ところでみなさん、探偵もののドラマや映画、小説や漫画などはお好きですか?

 

「えっ、いきなり何を言い出すの?」と思われる方もいるでしょうね。

 

すみません。

これには理由がありまして……

 

相手のことが気になってしまう人とは、自分のことよりも「相手のことに配慮できる視点を持っている」とも言えます。

そうでなければ相手の都合に気をつかい、「嫌がるかな?」など気を回したりはしないはずです。

 

こうした特徴を一歩進めて、探偵や捜査官のように相手を観察してみようということです。

 

こうすることで

「嫌がられるかも?」

「忙しそうかな?」

「機嫌はどうだろう?」

 

という、いわば推理が合っているのかどうか?証拠を集めてみようということなのです。

 

 

誰でも忙しいタイミングや時間もあるでしょう。

ただ、そうでない機会もあるのではないでしょうか?

 

なかには機嫌が悪いのではなく、フツーにしているのに機嫌が悪くみられる人もいます。

そもそもあなたが頼んだり聞いたりしたいその人は、そんなに悪い人ではないはずです。

 

おなじ仕事や目的を持つ、言ってみれば仲間です。

全てを言語道断に切り捨てるようなヒドイ人は、浮いてしまいますから、ずっとおなじグループには居られないものです。

 

 

では、あなたの推理が正しいのかどうか?探偵になったつもりで証拠を集めましょう!

 

 

1.聞き込み

 

聞き込みサル

 

一番簡単なことは聞き込みです。

 

仲間や同僚など、聞き易い人に相談してみましょう。

あの人は「こんな時はダメ」「こんな時間がチャンス」など貴重な情報が得られるかもしれません。

 

 

2.張り込み

 

張り込む黒猫

 

仕事をしながら密着マークは難しいですが、さりげなく観察してみましょう。

 

ターゲットは、どんなパターンを持っていますか?

 

たいていの人は仕事開始から終了まで、エンジン全開ではありません。

 

スローでスタートして、午後はエンジン全開の人

決まった時間に休憩をとる人

○時から○時までは顧客への電話の時間と決めている人

 

……

 

 

職場などの環境やその人のパターンによって、忙しい時間や集中している時間は決まっていたりします。

 

また、同僚はターゲットに対して、どんなときにお伺いを立てているでしょうか?

そのタイミングをマネして、同僚が終わったあとを狙うこともできそうです。

 

ターゲットの行動や傾向を知ることは探偵の基本でしょう。

また、ターゲットと周辺人物の関係性や、やり取りからわかる事実もあることでしょう。

 

 

張り込みその2

 

たいていの人はクセを持っています。

 

コツコツと机を叩く

上手くいかないと髪をいじりだす

興奮すると鼻が大きくなる

眉間を抑えたり、目を細めたり

すぐに鼻歌が出る人

つまらない冗談を連発する人

 

……

 

 

きっとあなたにもクセがありますよね。

それとおなじように、ほかの人にもあるはずです。

 

そのクセが出たとき、機嫌が良いのか?それとも悪いのか?

 

このようなことでも判断できるでしょう。

機嫌が悪いときを避け、良いときを狙うことでドキドキや緊張を軽くできます。

 

 

3.検証

 

集めた証拠が正しいかどうか?

こればかりは「やってみる」しかありません。

 

ゲームなどと違い、1度でゲームオーバーになることはないでしょう。

 

失敗ウマ

 

立てた推理に基づいてトライしてみる。

そうすることで、フィードバックを得ることができます。

 

「今回の推理は間違っていた」

「今回の推理は正しかった」

 

正しかった推理は、次の機会も使えます。

もちろん間違った推理を何度も実行することはやめましょう。

 

言い換えれば職場でおなじみ、PDCAですね。

適切なフィードバックや振り返りは、自己成長にも欠かせないことです。

 

 

困ったことを解消して、気持ちもスッキリさせるために、

「相手のことが気になってしまう」のであるならば意識的に観察してみましょう。

 

ゲーム感覚で探偵や捜査官になりきってもいいし、あなたのやり方でもいいと思います。

 

そうすることで分かることもあるはずです。

ぜひトライしてみてくださいね。

 

飯野哲夫

コーチ 産業カウンセラー 飯野哲夫

 

 

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