不登校のお子さんを抱えて、毎日不安と心配の日々を過ごしている…。
お子さんの将来、世間体、親としての悩み…。
子どもには、親の無条件な愛が必要です。
その親の愛が、彼らの居場所なのです。
人間は自己重要感というものを求めて生きる生き物なのです。
傷ついた子ども達は、自分を無用のものと思い、親にとって邪魔な存在であると感じ、自らの存在を恥じているのです。
自傷行為に及ぶ子ども達も、この自己重要感に恵まれていません。
お母さん、お父さんにひとつご提案があります…。
「学校に行く」ことを強要しないでください。
お子さんが、そのような状態になったのは何か原因があるのです。
「学校に行く」ことを辞めたのは、原因による結果にすぎないのです。
友達と上手く馴染めない、いじめ、教師との関係、コミュニケーション、その他様々な問題…。
一度お子さんの行動全てを、受け入れてあげていただくことは可能しょうか?
お子さんは幼いながらも自分の世界のなかで最善をつくしている…とお考えください。
人間誰しも、固有の世界観をもっているのです。
お子さんの世界観を、大切にしてあげてください。
そして子どもの発達は、必ずしも均等ではありません。
他の子どもと、発達の過程が違うからといって、安易に「発達障害」という病理カテゴリーにいれて、すべてをそれのせいにしてしまうことも、問題があります。
なにか一つの感覚が、優先的に発達することもあるのです。
それはただの個性にすぎません。
なにか好きなものがあるのであれば、その情熱に対して理解を示してあげてください。
現在の学校教育では大量生産型の教育はできても、カスタマイズが必要な一人一人の才能をのばす教育は、事実上期待はできません。
天才を凡人にすることはできても、天才をさらに天才にするカリキュラムはないのです。
とはいえ、原因さえ見つかればすべて解決するというわけではありません。
お子さんがどうなりたいのか、ということが最終的に重要なのです。
どうでしょう、お子さんの個性を受け入れ、その才能を信じて楽しく生きていく…ということはできないでしょうか?
今、問題となっているのは周りの大人が、お子さんの世界観を理解しようとしていないことにあると思います。
まずは、お母さん、お父さん…あなたが、愛するお子さんのことを受け入れてあげる…というのはどうでしょう?
難しい話ではないですよね、そして、ご一緒にお子さんの未来を考えて行きましょう。
原因がわかった後、お子さんの不登校を脱するのは2つの要素が必要となります。
お子さんに聞いてみてください。
今抱えている問題がなかったとしたら、どのような「理想の夢」を持つことができるか?
その「夢」をできるだけ具体的に想像してみてごらん。
何が見えて、何が聞こえて、どのような感じがするか?
その「夢」を叶えると何が手に入るか?
その「夢」を叶えなければどうなるか?
その「夢」をかなえるためには何をするといいのか?
明日その「夢」を叶えるために何をするか?
人間は想像できないことは行動に移すことはできないのです。
だから、まずは「どうなりたいか」ということを想像させることです。
人生に起こっているすべてのことは、脳の中で作られているのです。
だから、いつでも生き方を変えることができるのです。