過去の罪悪感や後悔にとらわれると、40%エネルギーを消費するとします。
トラウマが影響して恐れが強くなり、将来の(先取り)不安があると、40%エネルギーを消費するとします。
そういう人は、『今』を残り20%の力でしか生きられません。
たとえば、30分前に豪雨がおさまったのに、
次にいつ豪雨が起きないかと恐れ続けて下を向く人は、
今、空に架かる美しい「虹」や心地よい「そよ風」を感じることができなくなります。
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あなたが今この瞬間に意識があるときは、今にエネルギーを費やすことができます。
そして、不安を感じなくて済みます。
あなたに過去の不幸のとらわれ(トラウマ)があるとしても、
今、まったく同じことが起きているわけではありません。
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たとえば、過去に私は、不良から集団暴行を受けて対人恐怖症になった経験があります。
しかし、今、通りすがりのヤンキーが、私を襲うわけではありません。
私は自己防衛はしますが、必要以上に恐れることはないのです。
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実は、今しかない、この瞬間が『真実』です。
あなたは未来について、予想はできても、一時間先のことすら何が起きるか分かりません。
過去は「学び」や「経験」に、未来は「希望」にして、過去と未来を味方につけて、今を生きられるようにしていきましょう。
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①自分を観察して、不安になっている自分に気付きましょう。
(ノートに思いを書いたり、誰かに気持ちを話したり)
※今に集中できない自分の気持ちを表現してあげることが大切です。
②今この瞬間、五感を使って行動に集中して、意識を戻しましょう。
(音楽を聴く、入浴、掃除、料理、散歩、瞑想など自分がやりやすい方法で行動してください)
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幼少期からかかえてきた、「今は不要な感情」を手放さないかぎり、性格上の欠点(生きづらい特徴)が取り除かれることはありません。
自分を本当に癒すこともできないでしょう。
今に意識を戻すために、
今のあなた自身を知るために、
「過去の育生環境を見つめる作業」は必要です。
しかし、その作業は過去を悔やみ、周りの人や環境を責めることが目的ではありません。
あなたが今を100%の力で生きるための「成長過程」なのです。
過去(未来)に心奪われる生き方をしているうちは、自分の「欠点」を「個性」に変えることは困難でしょう。
なぜなら、過去に、あなたがよい環境・よい人間関係・よい両親が必要だったことを、今の問題として留めてしまうからです。
あくまで、今、あなた自身がよりよい人間になり、よりよい人間関係を築いていくことが最も大切なのです。
(次回:そのために私は自助グループをお薦めします)