精神的な病こそ、生涯にわたって継続的な回復(さらに成長)をする必要がある。
夜にだけセルフチェックをしても、一日の大部分の時間はノーチェックだ。
心の回復は昼夜関係なく、常時なされる積極的な行動が必要である。
身体的な病は、病気によっては完治するが、そうでない病気もある。
たとえば、風邪の場合は風邪薬を飲んで、安静にしていたら回復する。
完治したら、継続的に治療する必要はない。
骨折をしても、治療すれば大半は完治して、以前のように動かせるようになる。
しかし、心臓病(心不全)などは薬物療法や手術をして、数ヶ月の積極的なケアをしながら、生涯を通じての回復が必要だ。
精神的な病も同様にとらえてほしい。
つまり、治すというよりは、自分の内的な病とうまく付き合っていくことが大切である。
1.「HALT(ハルト)」チェック…HALTとは次の4つの頭文字。
「H」= ハングリー(hungry飢餓) 食生活が乱れてないか?
「A」= アングリー(angry怒り)怒りをためていないか?
「L」= ロンリー(lonely淋しさ)孤独を抱えていないか?
「T」= タイヤード(tired疲れ)休養・睡眠を十分にとれているか?
2.希望はもてているか?
3.人を裁いてばかりいないか?相手を変えるのではなく、自分が行動しているか?
4.今、第一のことをやれているか?
5.結果を思い通りにしようとしていないか?
6.結果はどうあれ、今の自分をほめてあげているか?
7.周りに反応させられるばかりではなく、反応しているのは自分で、選択権は自分側にあると分かっているか?
8.自分が生きやすい生き方をしているか?
[注] 自分にあったセルフチェック方法、セルフコントロール術を使用する。どんな療法や心理学でも構わない。ただし、「信じられる本当の自分」を育て続けること。その道を歩み続けること。この二点だけは忘れずに継続してほしい。
(なぜなら、あなたが想像する以上に人間のトラウマは奥深く、世に出回っているセルフコントロール術では、根っこからの"苦しみの解放"には直結しないからだ)