行動することでしか、わからないこともある　 | メディア|人生をよりよく生きるためのサイト　ボトルボイス

正しい解をもとめていませんか。



わたし自身を振り返ってみると、いつも正解ばかり探していたような気がします。


学校での試験はもちろんのこと、
進路も、
仕事も、
さまざまなプライベートな選択も、

 

「正しい答え」があると信じていて、
無意識にそれを探していたように思うのです。


思えば子どものころから、

「今日はどうしたい？」
「なにを食べたい？」

 

という家庭で交わされる日常の何気ない会話のなかでさえ、
母が望んでいる答えを知っていて、
母が笑顔になる答えを選ぼうとしていました。


そのように、自分の考えではなく、他人の考えを優先してばかりで
自分の気持ちをじっくり考えたことがなかったのです。

 

小さいころはそのおかげで「いい子」としていられましたし、
実際にそれで困ることはありませんでした。


ですが、大人になると不都合なことばかり起こりはじめました。


たとえば「仕事が続かない」ということ。

わたしは国家資格をもっていて、その資格を生かして仕事をしていましたので、
不況のときにも安定していて、よく人からは「うらやましい」と言われましたが、
細かい作業を淡々とやっていくことが苦手でまったく向いていなかったのです。

 

普通の事務職に就きたくても、「資格があるのにもったいない」と就職試験でも言われてしまい、
資格がネックになって希望の職種の採用試験に落ち続けたこともありました。

 

それでもたくさんの挑戦と失敗を繰り返す中で、自分の得意、不得意が分かるようになり、
ようやく自分が活かせる仕事に就けるようになりました。

 

そんな中でわたしは、人の顔色をみてばかりいたということは、結局、
自分自身の人生の選択の責任を誰かに押し付けて、自分の人生に無責任だったと、
ようやく気づいたのでした。




「やる気が起きない」という方には、
「自分の気持ちをきくことが苦手」という場合が多いようです。

「他人の目」を気にするあまり、どう選べば「正しいのか」ばかり考えてしまい、
考えすぎてやる気がでなくなる、というパターンです。


考えすぎると、行動するエネルギーが頭に集中してしまい、身体への意識が希薄になります。

実際に行動するのは身体。
ですから、頭（思考）にエネルギーがとられると、行動できなくなってしまいます。


わたしたちは、行動することでしか、選択の正否を知ることができません。
結果こそが、その答えだからです。


うまくいかなかったことは、
工夫が必要だったり、自分にはあっていないこと。


うまくいったことは、
そのままで大丈夫ということ。


人生という試験のこたえは実にシンプルなものです。



人生に失敗などありません。


大きな迷路に迷い込んだとして、正解を探して立ち止まっていたとしたなら、
いつまでもゴールにたどり着くことはできないでしょう。


迷路では、走り回ってその道のりを楽しむことこそが目的。
その道のりひとつひとつが、楽しい思い出になります。


立ち止まるのに疲れたら、動き始めてみてください。
あなたが選ぶ道を歩けたら、それだけで成功なのです。
どんなに回り道でも、壁を突き破っても。


あなたらしい冒険ができますように。