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エジソンの母 ~「親のせい」から自由になる
2022/07/25 生活
「自分の母がエジソンの母みたいだったら、

もっと才能が開いたはずなのに」





友人たちと食事していたら、ある友人がこんなことを言いました。







「エジソンの母!?」



その場にいた仲間たちは、お酒も入ってすっかり気分がよくなっていたこともあって

みんな大笑いしたのでした。





エジソンやアインシュタインは、学校に適応できなかったが、

彼らの母親が、学校の言うことではなく、

彼らの才能を信じて忍耐づよく教育した、というのは有名な話です。





わたしも子どものころにその話を聞いたとき、

「お母さんもそうだったらいいのに」と

子どものときに母に言ったことがありました。





でも、わたしの母は

「ソクラテスの妻を知ってる?」と問い直しました。

ソクラテスの妻は、とても怖い奥さんだったがゆえに、ソクラテスは哲学者になれた、という話です。





こども心に「わかってないなぁ」と当時は思いました。



でも「エジソンになれ」と言われるよりはよかったと、今では思います。







「エジソンの母だったらよかったのに」という言葉にはつい笑ってしまいますが、

「エジソンの母」についての友人の話を聞いていくと、だんだんみんな無口になっていきました。





「子どもの才能を信じて励ましてくれる」

「失敗を責めないで、ほめて伸ばしてくれる」

「質問を一緒になって考えてくれる」

……





理想的な教育法といわれるものが並びます。

さすが「エジソンの母」と納得するものばかりです。







「お母さんがそうじゃなかったから、エジソンになれなかったというわけ?」

その場にいた別の友人が言いました。



「エジソンまではいかなかったかもしれないけどね」





「そっか。すごいね。自信あるんだね」



「・・・・・・」





この辺から、みんな人ごとではなくなって無口になってくるのでした。









「親が忙しくてかまってくれなかったから」

「父親がお酒を飲んでは怒鳴りつけていたから」

「母がいつも細かいことまでいちいち管理していたから」





共依存にはまり込むとか、

健全な恋愛ができないとか、



心理学でも幼少期の人間関係のパターンは、人格形成に大きく影響するといわれてます。





だから、「エジソンの母だったら、エジソンみたいになれた」というのは、

心理学の常識で考えるなら間違っていないのです。





実際わたしたちは、幼少期の体験で、今の状況が決まってしまっていると

知らず知らずのうちに思い込んでいるような気がします。



「自分の親がエジソンの母みたいだったら、エジソンになれた」とは思わないかもしれませんが、

「親が○○だったら」と思ったことが一度もない人はいないと思います。



わたしたちは、つい自分の境遇を自分以外のなにかのせいにしてしまうものだからです。







でも、こういう話を聞くと、みんな、なぜ笑ってしまうのでしょうね。

きっとすごい深い部分では、気づいているからなのかもしれません。









心理療法においてのセラピーは、

現在の問題(アディクション、ひきこもりなど)の原因となった

「問題を解決する」という方法が一般的です。



退行療法(ヒプノセラピー)、サイコドラマ、キネシオロジーを使ったもの、

ありとあらゆるセラピーは、すべて「原因(と考えられるもの)」を解決するためのものです。







でも、わたしがヒプノやいろいろな心理療法をやっていたとき、

解決しないスパイラルにはまるパターンがあるのを何度もみました。





そのときはすっかりよくなるのに、また同じ問題に戻ってしまうとか、

もうお孫さんがいる世代になっても、幼少期の親の仕打ちをゆるせないで苦しんでいる人も

たくさんいたのです。





そんな中で、セラピーは頭痛薬と同じで、そのときの症状は取り除いてくれるけれど、

どうも根治はしないらしいということに気づきはじめました。



頭痛薬は症状を取り除くだけのものですが、一度服用したら軽い頭痛ならなくなる

というのも、またよくあることです。







「原初のトラウマ」を解消するというようなセラピーですら

「治る人」と「治らない人」がいました。



「治る人」というのは、頭痛薬のたとえでいうと、頭痛の原因(肩こりなど)があっても、

それが軽くて頭痛薬を飲んで痛みを取ってしまえば繰り返さない人。



「治らない人」というのは、肩こりとか腰痛とか、他の病気を抱えていて頭痛薬を飲むと

一時的にはよくなるけれど、原因がなくなっていないので繰り返す人。



そういう感じでしょうか。





その後、エドガー・ケイシーのリーディングについて教わる機会があり、

それが「償い」と「贖(あがな)い」の違いであること、

セラピーは、「償い」の治療であり、根治には「贖い」という方法があることを知りました。



「贖い」は、『A Course in Miracles(奇跡のコース)』では、

Atonement(アトーンメント・あがない)と書かれています。





「癒しとは、Atonement(あがない)のことなのだ」

奇跡のコースは、繰り返しそのことを教えてくれます。







エジソンの母になれなかったお母さんの、

ありのままの姿をみとめ、ゆるし、受け入れる。





そのとき、Atonement(あがない)の奇跡が起きて癒しが起こります。



そして、エジソンの母がいなければ、エジソンになれないと思い込んでいた

力のない自分が、同時に癒されるのです。
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Yuriel

〜 魂のテーマをナビゲート 〜 ☆「癒すこと」が目的でないホリスティックカウンセリング&スピリチュアルコーチング☆ A Course in Miracles(奇跡のコース)をベースにした、 超意識を活用したカウンセリングをしています。 ある時期には、電話占いサイトを中心にスピリチュアルカウンセラーとして 4年でのべ5000人以上のスピリチュアルリーディングをさせていただき、い... >>続きを読む

 

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