ご家族が、大きな音をたてることを心配されている方がいらっしゃいました。
そのご相談者は、とにかく「大きな音をたてると、ご近所の迷惑だし、なんとかやめさせたい」
とおっしゃっていて、
本人に注意してもきいてもらえないし、悩んでいるとのことでした。
お子さんが学校に行かないときもそうですが、
「学校に行かせよう」とか
「静かにさせよう」と、
問題の行動を止めさせようとしても、うまくいきません。
むしろ、反発されたりして、行動がエスカレートすることさえあります。
スピリチュアルリーディングでは、その方の状況に同調してみるのですが、
問題(と思われている)行動をとる方は、
100%なんらかのメッセージを発しています。
たとえば、「大きな音をたてる」という人は、
「注目してほしい」という気持ちがものすごくありました。
同性のごきょうだいの中で、目立たない存在であるので、
どうしてもめだつ人に、みんなの注目も賞賛もあつまってしまいます。
みんなその方を大事に思っているのですが、
ご本人は役に立てていないような気になって寂しかったようです。
注目と賞賛を求めていらしたのですね。
それをお伝えすると、ハートにふれたのか、相談者の方の目には涙があふれてきました。
少し前には、大きな音を立てる本人が、
「自分なんかいてもいなくてもいい。死んでもいい」と言っていたのだそうです。
その言葉には、「自分の存在意義を感じられなくて孤独」というメッセージが含まれています。
ですが、「大きな音をたてる」という行動もそうですが、
人は起こっていること、つまり、言葉や行動のほうをなんとかしようとします。
「そんなこと言うもんじゃない」とか
「なんとかやめさせなければ」とか。
そうすると、本質からはずれ、大切なメッセージを見逃してしまうのです。
人は、動機があって行動します。
動機は、感情と結びついています。
感情が原因、行動が結果なのです。
行動は結果ですから、行動をやめさせようとしても、原因である感情を理解してあげないと、
行動をやめさせることに成功したとしても、別の問題行動を起こすこともありえます。
だから今日は、あなたがもし、誰かの問題行動に悩まされていたなら、
その人の行動をなんとかしようとするのではなく、
少しの想像力を働かせてみましょう。
「どうして、そうしたいのかなぁ」
その行動の動機に思いをめぐらせてみましょう。
学校に行きたくないこと、
乱暴な言葉をつかってしまうこと、
あなたがしてほしくないことでも、あの人がすることには理由があります。
まずは、あなたがあの人を理解してあげることから。
あなたが、相手を受け入れることが、相手があなたを受け入れてくれる第一歩になるのです。