怒り
悲しみ
罪悪感・・・
必要ないから手放したいと思っていても、手放せないこともありますね。
そんなときは、持っていていいんだと思います。
わたしたちが持っている感情はすべて、わたしたちの人生の旅の荷物のなか。
人生の旅路を歩く荷物の中にあるのです。
あなたの思いは、あなたが持ち続けているあいだ中、
かたときもあなたのそばを離れることはないでしょう。
持ち歩くには、体力がいります。
ですが、それを持ち歩きたいと思うからこそ、鍛えられて、
そのためのチカラがつく、ともいえるのかもしれません。
人は本当に、もう無理だと思ったら、どんなに捨てたくないと思っていたものでも、
荷物の底から取り出して、捨てることができるものです。
それがたとえ、ずっとずっと、持ち続けていた、
もうまるで自分の一部のように愛着のあるものであったとしても。
わたしは、800キロを超えるスペインの巡礼路を歩いたとき、
歩くために必要のないものは、捨てることになりました。
そして、本当に持ちたいと思うものを持つための、体力がつきました。
すべての旅人たちが、今日持ち歩く荷物を決めて歩きます。
はじめはたくさん荷物を持っていた人も、捨てたり、あげたり、家に送ったり・・・
自分の荷物を「今必要なもの」だけにしていくのです。
そうしないと、歩き続けられないからです。
自然に、その日によって背負う荷物の中身は変わります。
人生もきっと同じだと思うのです。
きっと、あなたが本当に要らないと思っている感情は、
なんの執着もなく、自然とあなたの元から離れているでしょう。
手放さなくてはと思っていることは、
本当は手放したくないものなのかもしれません。
だから、無理に手放さなくてもいいのです。
あなたがその感情を原動力に、なにかを成し遂げたいと決めているのかもしれませんから。
まずは、あなたの今日の道のりを確かめてみてください。
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