「わたしのところにうまれてこなければ、子どもは幸せになったんでしょうか」
離婚したり、再婚したり、勇気のいる行動をとったあと、後悔する方は少なからずいるものです。
お子さんが、経済的な苦労をしたり、
あなたが、「普通」でない生き方を選んだことが理由で、肩身の狭い思いをしていたり、
引きこもったり、荒れたりしているかもしれません。
でも、それこそが、お子さんが望んだ、「完璧な幸せ」なのです。
お子さんは、おそらく、「こんなの幸せじゃない」というでしょう。
それは、まだお子さんが「幸せの本質」をみつける途中だからです。
わたし自身も、生まれてすぐに母子家庭になるという、普通じゃない家を選んでうまれてきて、
親を恨んだり、自分の数奇な人生を呪ったりしたことがありました。
でも今は、そのおかげで今の自分がある、
そう思っています。
また、人生がうまくいかないように感じるときには、
「あのときのことがなかったら」などと、悔やむこともあるでしょう。
人は本当に不思議なもので、
幸せを感じているときには、「あのときのことがあったから」と思うのに、
不幸せだと感じているときには、「あのできごとのせいで」と思います。
できごと自体は同じであるにもかかわらず、です。
だから、
あなたが育て方を間違ったせいで、
お子さんが荒れているとか、
あなたが母親らしい選択をしなかったせいで、
お子さんを不幸せにした、などと思わないでいてほしいのです。
お子さんはお子さんなりの人生の計画をたてて、
神さまの承認をもらって、あなたのところに生まれてきました。
あなたの親としての役目は、お子さんの存在を心から信頼して、
あなたらしい人生を、精一杯生きること。
そして、あなたのお子さんの計画を無事に遂行させてあげることだけ。
どうか、あなたのいのちに誇りをもっていてください。