1人が「Aがいい」と言えば、
「そうだよね」と言って、Aに同意する。
他の人が「Bがいい」と言えば、
「そっちもいいよね」と言って、Bに同意する。
別に自分の意見を曲げていたわけではありません。
本当にどちらもいいと思って、そう言っていました。
これって、いいように言えば、
柔軟性があるということになるかもしれませんが、
実のところ、
自分が何をしたいのか、どうしたいのかが
わかっていなかったんですよね。
そんな私でしたが、
子供の頃は、積極的に意志表示をしていたんですよ。
私の記憶に、強く残っているのは、
幼稚園の演劇の主役に立候補をしたことでした。
でね、そのとき、
他に立候補をする人がいなかったので、私に決まったんです。
私は嬉しくて、嬉しくて。
その瞬間、心が躍り、人生バラ色くらいに感じていました。
けどね、すべての配役が決まって、その場が解散になったあと、すぐに、先生が私のところに来たんです。
そして、先生からこう言われました。
「○○ちゃんに主役を変わってくれない?」
「その代わり、セリフが多い役を上げるから」
先生が主役に押した子は、小さくて、とてもかわいい子でした。
私は、先生からそう言われて、駄々をこねるわけでもなく、主役を変わることに了承したんです。
そこで、
「あー、自分の意見は通らないんだな。自分はダメなんだな」
ってことを身に染みて感じたんですよね。
バラ色の人生のはずが、どん底に突き落とされた気分でした。
他にも幼稚園では、似たようなことがありました。
先生は私の意見を無視して、他の子の意見をいつも聴いていましたね。
そのときの私の心の傷は、大人になってからもずーーーっと引きずっていました。
「自分の意見は通らないし、自分の選択は間違っているかもしれない。自分で決めるのが怖い」
そう感じていました。
そして、次第に私は、人の顔色を伺い、相手の話に合わせるようになっていったのです。
ただ、自分では自覚はなくて、自分は人の意見を尊重しているだけだと思っていたんですよね。
それが、あることをきっかけに、
ということに気づいたのです。
そこから、私は、
と考えるようになりました。
自己啓発に力を入れて、心理学、コミュニケーションなど、いろいろ学びましたね。
そして、会社員時代は、上司との人間関係に悩み、上司の言動、感情に振り回されて、ビクビク、オドオドして、笑うことさえできなくなって、自分の殻に閉じこもっていた私が、こう思えるようになったのです。
更に、自分の未来に希望が持てるようになって、忘れていた夢や志も思い出しました。
そして今、私は
希望を持てる人でいっぱいの日本にしたい。
自分の未来を自分の力で進みたい人を応援する。
そう決心して、それを私の志命として、今の仕事をしています。