意識は考えて自分の意思でできること。(絵を描いたり、文章を読んだりすること)
無意識は考えなくても複数同時でできること(心臓を動かしながら、胃腸で消化するなど)です。
意識することは考えてすることです。考えることはかなりエネルギーをつかう作業となります。
よく頭を使った時は、甘いものを食べたくなりますが、それは脳がエネルギーを大量に消費したので、エネルギーを欲しているからです。
毎回エネルギーを消費して、物事を判断していくと消耗するのと判断に時間がかかってしまいます。
なので、脳は体験したことや、人から聞いたこと書物などで学習したことからパターンをつくりあげています。
ラーメン=熱い、美味しいなどです。
パターンと違うと違和感を感じて、すぐに違いを発見できます。
一つは、記憶に残る感動的なこと衝撃的なことをパターン化します。
特に人間の生存するという目的に紐づく恐怖の感情は強力で、小さいころに犬に噛まれたり、追いかけられたりすると、 犬=恐ろしい=逃げる というパターンが確立されます。
当たり前の話ですが、全ての犬が噛み付いたり、危害を加えたりするわけではないのですし、むしろ人間が好きな犬の方が多いです。
ですが、強力な体験に紐付き一回でパターン化され記憶されます。
食中毒にあったときに、その食べ物が食べられなくなるのも、強力な体験によるパターン化です。
もう一つは繰り返しによるパターン化です。
人は体験以外にも言葉や書物による刷り込みもパターン化されます。
小さいときから親に「まじめにコツコツ働きなさい。」と言われ続けた人はそのような価値観が出来上がってしまいます。
コツコツやる以外の仕事は仕事でないと感じてしまい、余計な手間をかけてわざと物事を難しくしてしまうかもしれません。
また要領よく短時間で仕事をこなしている人が苦手になります。
これは繰り返しによる 仕事=コツコツやるもの というパターン化が産んだものです。
このように 感動 × 頻度 により ものごとをパターン化して、その数500万個以上から人間の思考パターンは成り立っています。
日本企業の中には社訓をことあるごとに、唱えさせる習慣があるところもあります。
特に新入社員でまず社訓を覚えさせてテストをしたり、先輩の前で復唱させることもありますね。
会社の価値観をまだインストールしていない新人に対して、繰り返しによって、会社の価値観を浸透させております。
感動的な出来事と社訓をうまく結び付けられれば良いですが、なかなか難しいので繰り返し反復をしています。
価値観はあなたの個性であり、今までの体験や、まわりの人や社会などから得た知識で形成されています。
それは今までのあなたの人生で、成功体験をもたらしたり、危機を回避したりする指針となっていたはずです。
今現在その価値観がもたらす行動が望ましい結果を得られないときや、新しい環境におかれた時、幼少期の辛い経験からくるネガティブな価値観で、まわりとの人間関係構築に苦労をしている時は、価値観を構成するパターンを見直すことをお勧めします。
価値観を構成するパターン A=B (例えば人を信用すると騙されるなど)のどれかが今のあなたの状況にあってない可能性があります。
パターンを見直して新しい価値観を構築することは可能です。
一人で見直しが難しい場合はカウンセラーやコーチなどにご相談ください。
ボトルボイス編集部