福禄寿は七福神でも有名な福の神の名前としても有名ですね。
福は幸福、禄は稼ぎ、寿は健康を意味しており、
この三つが揃っていることが真の幸せであるという教えでもあります。
手に入っているはずなのに、もっと多く稼ぎたい!とか、もっと出世したい!など、
足りていることを幸せと感じられないのは、お金と名誉を追いかけてしまうことが原因になります。
稼ぐことや高い身分を求めすぎてしまうことで、自分の疲労や不調を無視してしまう。
食べることも時間を気にして気ぜわしくなり、よく噛んで食べることも出来ず、
栄養のバランスも感がられなくなってしまい、さっき食べたものも思い出せないくらい、
食べることに対する意識が下がってしまう。
眠る時間ギリギリまで、仕事のことで頭がいっぱいになり、脳が興奮したまま眠るため、
夢の中でも仕事をしたり、戦うような夢や、何かに追われるような夢を見ることが多く、
朝起きても、疲れが取れていない。
起きるのが辛い状態なのに踏ん張って起きる。
疲れが残ったまま、また気ぜわしく稼ぐこと、
出世することに必死になって頑張る一日がはじまる。
疲れは蓄積されていって、栄養と休養が足りない状態では心も体も弱っていきますね。
いずれ健康を害して病気になってしまったり、不注意から事故に遭ってしまうなど、
禄を追いかけた結果、寿を穢してしまうんです。
健康であった自分が病んでしまう。
思い通りに動くことが出来ない。
仕事もうまくできなくなってしまう。
業績は悪化。
社会から必要とされなくなってしまう。
生活していくだけの稼ぎも無くなってしまう。
これを不幸な状態と言わず、なんと言いますか?
お金をたくさん稼いで裕福な暮らしがしたい。
出世して、家族や友達に自慢したい。
稼ぐことや出世することばかり求めても、上には上があり、
求めれば求めるほど、満たされていない自分を感じてしまう。
頑張り過ぎる自分と、立ち止まりたいと思う自分が
脳内で葛藤することが、ストレスの原因になります。
立ち止まりたいと思う自分を無視して頑張り続けてしまえば
ストレスは大きくなり、精神疲労が溜まっていきます。
これが心の病につながって、うつ状態になったり、
パニック障害や不安障害を引き起こしてしまうんです。
もう一度、福・禄・寿について考えてみましょう。
病気で不自由な状態を体験した人が必ず言う言葉は、
「健康が一番大事」と言いますよね。
健康であることが、どれほど幸せなことか、良く学んだ体験談の一言と言えるでしょう。
つまり、健康であることに感謝をすれば、幸せを感じることが出来るということですね。
健康であるためには、バランスの良い食事が食べられることに感謝しながら、
よく噛んで味わって食べて、
働けることに感謝しながら、自分に出来ることを出来るだけ頑張って、
社会に貢献出来るように働いて、
頑張った自分を褒めて認める時間を大事にして、
笑顔で、穏やかな気持ちでよく眠るようにして、疲れを癒して元気に目覚める。
目覚めたら、目覚めたことに感謝して、はじまった今日を大事にする。
働いていれば、生きていくために必要な稼ぎは入ってきます。
なにかの目標達成のために稼ぐことを頑張らなければならない時もあるでしょう。
もし、一生、頑張り続けなければならない状態なら、
目標にしている自分がおかしいと見直すべきなんです。
稼ぎや出世することを追い求め過ぎてしまえば、禄ばかり考えてしまう。
自分の健康のことは考えているか?
自分が幸せであることを考えているか?
時々は立ち止まってチェックしてみるといいかもしれませんね。