親の愛情、子の成長って、なかなか折り合わないものです。
親は、子の社会的、経済的成功、身体的な健康を願い、
子供は、親に認めてもらいたいと思うのは普通のことです。
子が、何かをしたいと言うと、親は愛情からアドバイスします。
「それじゃ食べていけない」、「考えが甘い」、「こうした方がいい」、など。
一方の子は、自立したい、自信を持ちたいと思っています。
これによって、「支配されている」、「やりたいことができない」、「自由がない」、などと考えてしまうのです。
これは、どちらが良いとか悪いとかの話ではありません。
しかし、いつの間にか、敵同士ようなケンカに発展することもあります。
不思議なもので、人の話を聞いていると、子の立場と親の立場がよく分かります。
子供は、話が違うと思うだろう。
親が心配する気持ちもわかるが、先回りして考え過ぎだと。
人の話は、距離があるので冷静に聞けます。
どちらの立場へも立てます。
当事者になると、今までの積み重ねや、愛情、自立のせめぎ合いで、落ち着いていられなかったりするようです。
親は子のことを考えると、愛情から心配が先にきます。
子は親の立場までは、なかなか考えられません。
人の話のように距離がとれていれば、落ち着いて考えられます。
話し合いやトラブルで、自分の立場はもちろん、相手の立場も考えることは必須ですが、
親と子ですと、近すぎて距離を取れなくなってしまうように思います。