謙虚とは、自分が何者かについて認識していることだ。
自分を過大評価も過少評価もせず、あるがままの自分を受けいれている状態である。
謙虚とは、自分に人間としての価値があると理解することだ。
虚勢を張ったり、卑屈になることもない。
中庸にして中道な生き方ができる。
決して、「自己主張をしない・控えめである」ことだけを意味しない。
心も生活も、今の自分自身にふさわしいサイズで歩むことができるのだ。
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お金や有名になるためといった私利私欲で行動しても、己が苦しくなるだけである。
それより、自分の力量に応じた生き方、行動をする。
やがて、自分がとった行動、自分が過ごした今日一日が気にいってくる。
そう思えた方がよっぽど幸せである。
心からそう思える人間は、利己的な行動も排他的な行動も、自虐的な行動もとっていないはずだ。
さらに、謙虚な人は、新しい考えや物の見方を受けいれる姿勢がある。
だから、周りの人と思いやりのある分かち合いができるだろう。
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最後に、謙虚に生きられる人は、自分の使命も掴んでいる。
自分の人生の意味や目的が見えてきて、人生の価値も分かってくる。
真の謙虚さは、現代人の窮極の課題にして、仏道のスタートラインであると言えよう。
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【絵画】Erica(依存症オンラインルームEメンバー)
※参考文献:ビル·P トッド·W サラ·S(2014)『ドロップ ザ ロック』
一般社団法人セレニティ·プログラム(依存症からの回復研究会 翻訳チーム)