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【恨みから変換された競争心の盲点】
2022/05/02 生活

前回のコラムでは、否定的な感情を正しく使う話をした。

 

「恨み」という感情が起きた時、自分自身を点検させて、向上させるエネルギーへと変換させる。

 

恨みの感情から起きうる、『競争本能』があるからこそ、人々は発見や発展をさせることができた。

一つ例をあげよう。

 

 

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[例]ソ連の科学者が作った人工衛星、スプートニクが世界の上空を回った時、アメリカ国民はショックと共に恨みを覚えた。それから、アメリカは月へ行くための技術開発に乗り出す。もしロシア人がスプートニクを作らなかったら、おそらくアメリカも月に到達することはなかったかもしれない。

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この恨みからわき上がった一つの要素。

つまり、『競争心』というエネルギーが現代社会を生み出してきたのだ。

 

人間は地球上で唯一、複雑な感情的性質を持った生きものである。

 

恨みを直視すれば、嘘(とらわれ)から解放される。

真実は私たちを自由にし、力を生み出して行動へと移させる。

 

 

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ただ、皮肉なことに、このプラスに思える力と行動・その結果ですら、10年もすれば時代遅れのものになってしまう。

 

現代社会に生きる人は、不幸にも人間の“目的地”を見失ったまま、新たな競争によって進み続けている。

 

プラスのエネルギーに換えた『競争心』が生んだ成功ですら、実は本質的ではない

 

これに気づけるかどうかが、一番重要なのである。

 

決して、無気力になれという意味ではない。

 

普段から、自分に都合が良い結果を求めて行動していたら、誰だって苦しいし、争い続けてしまうという意味合いだ。

 

それはつまり、成功や勝敗、結果への「執着心」の有害性

 

苦しみを乗り越えたリーダーたちが陥りやすい、「落し穴」と言えるかもしれない。(若き支援者にも多く見られる)

 

社会には、苦しみから抜け出して、やっとの思いで、「喜びや成功を掴んだ者」がたくさんいる。

 

しかし、その成功や勝敗に執着しているうちは、結局またどこかで、新たな苦しみや争いを生んでしまう。

 

そのことに気づかないのが、人間の愚かさだ。

 

そして、ここから先は、『魂からの回復』の領域になる…

この記事を書いた人
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藤原秀博

1977年生まれ、神奈川県横須賀市出身。X JAPANのギタリスト故HIDEと同じ小学校在学。学生時代にイジメ・集団暴行を受けて対人恐怖症になり、不登校・ひきこもりへ。過去に最高体重128キロ、4ヶ月で40キロのダイエットをした事により摂食障害にもなる。障害者スポーツの指導員·カジノのディーラー·探偵業などの経歴を持つ。現在は会社員をしながら、ピアカウンセラーとしてトラウマ・機能不全家族・ひきこも... >>続きを読む

 

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