大好きな詩があります。
金子みすゞさんの『私と小鳥と鈴と』
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
私たちは、できることよりできないことの方が何百倍も多いと思います。できないことがたくさんだからこそ、みんなで支え合って助け合って生きていく。
自分はこんなにできないことがあるから、助けてね、教えてねって、人を頼っていいのです。
できないところがたくさんある中で、誰にでもできることもあります。自分がちょっと得意で、自分だからできることを見つけてみましょう。
私は大学生の息子と高校生の娘がいますが、家事は苦手でみんなに助けてもらうことばかりです。
でも私は話を聞くことが好きで得意です。たくさんの方の人生を聞くことが本当に楽しくて、できないところだらけだけど、私にできる聞くことを活かして、カウンセラーとしてお仕事をしています。
自分のできないところ苦手なところを知って、それはできないからみんなに助けてもらおう!
自分の得意で好きなところを知って、そこを伸ばして誰かのために何かしたい!
そんな風に、できないことを知った上でできるところを伸ばしていく。すると、素敵な循環が生まれて、自分らしさがどんどん出てくるようになります。
少しずつ少しずつ、できないところとできるところを見つけてみてくださいね。
みんなちがってみんないい。
誰かと同じにする必要はなく、無理に合わせる必要はない。みんなちがってそれでいいよねって、お互いを認め合える人間関係が広がっていったら素敵だなと思います。