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「依存症」って何ですか? 
2021/11/16 生活

依存症は大きく分けて、「物質依存症」「行為(プロセス)依存症」の2種類があります。

 

依存症は、脳のしくみに大きく関係があり、報酬系回路に不具合が起きて、コントロール不能状態になります。

 

よく、「どこからが依存症なのでしょうか?」という質問を受けます。

 

私は、『解決策』が『問題』になった時から…と伝えるようにしています。

 

 

 

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アルコール依存症を例にあげましょう。

 

はじめの頃、自分にとって飲酒行動はストレス発散法でした。

酒場での交流は、自分の人生に潤いを与えてくれました。

 

それがいつの日からか、飲酒することが生きがいになり、やがて「お酒がないと生きていけない状態」に陥りました。

 

つまり、「自分」が幸せになるために飲んでいたお酒が、「お酒」に自分が飲まれてしまう現象というわけです。

 

気が付けば、自分の生活そのものがお酒中心になって苦しむ毎日…

 

ストレスからの解決策(あるいは娯楽)だった飲酒が、飲酒することによって日常生活に悪影響が広がり、自分の人生にさまざまな問題が生じるようになります。

 

金銭面、仕事面、家族関係がうまくいかなくなり、他者との対立なども起きていきます。

ついには心身の健康も損ねて、自分ではどうすることもできなくなるのです。

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このように、薬物・ギャンブル・買物・性・ゲーム、インターネットなどにも同様のことが言えます。

 

はじめは自分にとって「癒し」「支え」になっていた物質や行為が、やがて自分の日常生活を「破滅」へと向かわせていくのです…

 

「脳へダイレクトに容易く快感を与える物質や行為」は、特に注意が必要です。

 

私たちが、依存物質が溢れる環境下、行為依存を促進する時代に生きていることを忘れてはいけません。

 

そして、依存症は、個人の意志や性格の問題ではありません。

意志の力が働かなくなる病気なのです。

 

ましてや、家族問題だけでもありません。

 

 

 

依存症の発症には、さまざまな要因が重なり合っていると考えられます。

 

いろいろあるなかで、私はあえて、依存症は社会問題であると訴えています。

つまり、誰もが陥る病気なのです。

 

今の時代、スマートフォンやインターネットに依存して苦しむ人を、一方的に批判して突き放すことが、正しい対応と言えるでしようか…

 

依存症になったとしても、隠す必要なんて全くないと思います!

 

風邪をひいたら、ひどくなる前に、かかりつけ医に診てもらうのと同様です。

本人も家族も、何かおかしいと感じたら、気軽に専門医や支援機関に相談してください。

 

自助グループ、家族会など、小さな悩みからでも受け止めてくれる場所はたくさんあります。

 

依存症関連サイトなどを検索して、「依存度チェックリスト」などを試すことから始めてみてもいいと思います。

 

一番重要なのは、『依存症は病気であり、予防も回復も可能』だということを認識することです!

 

だからこそ、自分や家族が、コントロール不能な状態である時はそれを認めて、早期に相談して助けを求めてほしいです。

この記事を書いた人
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藤原秀博

1977年生まれ、神奈川県横須賀市出身。X JAPANのギタリスト故HIDEと同じ小学校在学。学生時代にイジメ・集団暴行を受けて対人恐怖症になり、不登校・ひきこもりへ。過去に最高体重128キロ、4ヶ月で40キロのダイエットをした事により摂食障害にもなる。障害者スポーツの指導員·カジノのディーラー·探偵業などの経歴を持つ。現在は会社員をしながら、ピアカウンセラーとしてトラウマ・機能不全家族・ひきこも... >>続きを読む

 

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