ちょっとスピリチュアル的な怪しいやつ...なんて思っている人も多いハズ。
それもその通り、かくゆう私も「NLPってなんかウサんくさいな〜」と思って敬遠してた。
ところが、様々なカウンセリングの技術を学んでいく中で最終的に一番ピンときたのが、このNLPだった。
カウンセリングやセラピーで使える「心理学」は800種類以上あると言われているんだけど、NLPはその中の効果が出ていると言われているものをモデリングして出来上がった総合格闘技みたいなものなんだ。
強い格闘家の技を集めて、体系化したようなイメージだ。
ところが、大学とかで教えているところが日本では存在しない。
なぜかというと、新しい学問だから多くの専門家にも知られていない。
ところが、NLPの体系化された技術というのは本当にすごくて、多くのクライアントがわずか数回のセッションで寛解してしまうんだ。
カウンセラーとしては、1年も2年も時間をかけた方が儲かるけど、クライアントの時間とお金を無駄にするだけだ。
金額設定は普通のカウンセリングより少し高めに設定しているが、ほとんどが1回のセッションで効果が出る。
なぜなら、クライアント本人も本気で取り組むからだ。
なるべくお金をかけたくないという心理バイアスが働き、早く症状を改善させるように思考と行動に影響を与えるからだ。
また、NLPはカウンセリングだけではなく、コーチングやビジネスで使えるノウハウもたくさん詰まっている。
だから、日本ではカウンセリングよりもビジネススキルや自己啓発的なものとして導入された経緯がある。
それが、カウンセリングの場でそれほど使われていない原因でもある。
しかし、本来は効果を出しているカウンセラーがどのようにして、クライアントを寛解させるかということを体系化した学問なのだ。
だから、カウンセリングや臨床の場はもちろん、恋愛からビジネスまで人生のあらゆる領域で結果を作り出すことができる。
また、テレビなどで、海外の政治家や著名人の素晴らしいプレゼンテーションや、スピーチをみて感激したことがあるでしょう?
オバマ、クリントンといった歴代のアメリカ大統領、多くのプレゼンテーター、著名人がNLPのトレーナーを雇ってスピーチを学んでいる。
コピーライティングやスピーチで、どのように相手に影響を与えるかというノウハウもNLPには満載されているんだ。
人間の脳がどのようにメッセージを受け取って、どのように行動に移すか、素晴らしいスピーチやプレゼンテーションには、NLP的なプロセスがちりばめられているのだ。
ビジネスの場に置いても、CM、セールス、会議、プロモーション、マーケティング、ネゴシエーション等あらゆる重要な場面で活用できる。
つまり、この実践心理学であるNLPは、ビジネスコーチングの手法を通しても、多くの成功者に実践され実証されている。
スポーツの場においても、NLPのイメージワークは活用され、テニスのアンドレ・アガシ選手など多くのスタープレイヤーに学ばれている。
最近では日本のアスリートもメンタルトレーニングを取り入れる人が増え、圧倒的に効果を出し始めている。
メンタルトレーニングは、如何に科学的に脳をコントロールして自己のポテンシャルをあげるかというプロセスだ。
私たちが子供の頃に叩き込まれた、根性論とは懸け離れたもっと楽しく素晴らしいものだ。
このNLPがアメリカで効果を発揮したのは、ベトナム戦争の帰還兵の心理的ケアだった。
以来、湾岸戦争やイラク戦争の帰還兵達のPTSDの治療にも活用され、最近ではボスニアやコソボでの人々のトラウマの解消にも大きな成果を収めた。
それというのもNLPのプロセスにおける効果と処理スピードが際立っていたからだ。
人間は外の世界の情報を視覚、聴覚、体感覚、嗅覚、味覚といった五感を通して脳の中にインプットし、脳の神経細胞のなかにとりいれた情報を蓄積していく。そして体全体に張り巡らされた神経回路を通してその情報に対してのリアクションを行う。
取り入れた「映像」「音」「感覚」「味」「匂い」「ことば 」という情報は、記憶をする際に言語によって意味付けをしコード化される。
このとき、言葉によって意味づけられないものは認識すらされずに処分される。
つまり、私たちの世界は言葉によって、意味付けられ、言葉によって構成されている。
コンピューターに一定の動作を行わせるときには、あらかじめプログラミングが必要。
それと同じように、人間の「行動」や「感情」も、「学習」というプ ログラミング作業が必要だ。
私たちは幼い頃に両親の表情から「感情」を読み取り、体の動きをまねることで「行動」を学ぶ。
このような学習経験が 各人の、「感情」や「行動」をコントロールするパターンとして脳にプログラミングされていく。
つま り、NLPは人間がどのように外の世界を「認知」し、どのように「感情」と「行動」に影響をあたえるかという、「こころ」のメカニズムを解き明かすものである。
いわばNLPとは「脳の教科書」「こころの取り扱い説明書」である。
執筆者サイト
NLP=神経言語プログラミングとは何か? 様々なカウンセリング、コーチングの技術をモデリングした手法 |
2016/09/04 生活