ビジネスの世界で経営戦略やマーケティング理論として、
市場占有率という考え方があります。
その市場でどれだけの占有率(シェア)になっているかを考えて、
いくつかの区切りをつけて、次の目標を明確にする。という考え方です。
占有率74%=独占シェア
競合の数にならない絶対的な安全圏となり、上限目標とされる。
占有率42%=寡占(かせん)シェア
競合と接戦を繰り返す相対的安定値となり、相対的安定値とされる。
占有率26%=トップシェア
競合最下位として進出はしたが不安定な状態となり、下限目標とされる。
占有率11%=影響シェア
競合の中で、自分の存在が市場全体に影響を与えだす。
占有率7%=存在シェア
競合者が存在を意識し、その価値を認めるようになる。
占有率が7%未満では、存在価値は認められない。と考えられています。
まずは7%に達するように宣伝や営業をしていくわけですが、
各パーセンテージを達成すると、次の段階に進む可能性が大きくなり、
明確な目標が立てやすく、数値の上がり方も上に行くほど加速していくと言われています。
組織全体を変えようと志すのは無謀と思われがちですが、
100人の中の7人であれば、
自分が良いと思う考え方や、やり方を伝えていくことはできると思いませんか?
7人の人が共感してくれて、同じ気持ちで実践していれば、
さらに4人くらいの人は、興味を持って、やってみようと
11人の人が実践するくらいにはなっていけると思います。
11人になったところで、それぞれと話しをしたり、
新しいアイディアを出し合ったりしていくと、そちらに共感しやすくなり、
伝えていくのも、自分だけではなく、共感した人からも伝わって拡がっていけば
26人くらいの人には拡がっていくでしょう。
100人中26人が同じ気持ちで良いと思えることを実践している姿は、
活き活きと感じるでしょうから、仲間になりたいと共感者は自然と増えていきます。
お互いを認めあって、モチベーションも上がっていけば
42人くらいの人が共感するようになっていきます。
それに共感しない人たちは、考え方そのもの、
或いは、第一人者が気に入らない人が集まって、
相反したやり方で競合勢力が集まっていくでしょう。
最後に、どっちでもいいという人たちが残っていきます。
わかりやすく100人の人たちが影響を受けたり、
競合化していったりする状態を書いてみましたが、
まずやってみることで、段階を経て、ここまで周囲に影響を持つようになることは
決して難しいことではない。とうことはご理解いただけたと思います。
自分はいま、何かおかしいと考えていることは無いか?
こうやったほうがいいと思っていることは無いか?
その考え方はおかしいと感じていることは無いか?
など、感じて、思って、考えてみて、
「これがいい。こうしたい。」と思えることが浮かんだら、
まず、自分がやってみて、良いと思えるか?
他の人たちに勧められるかを考えて、
拡げていけることは、積極的にやっていくという自分に成れるように
目指してみてください。
必ず共感して仲間になってくれる人が集まってくるはずです。
拡がっていくという素晴しい影響力を感じてみてください。