疲れが溜まってしまうと身体のあちこちが
重たく感じたり、痛みがでてしまったり、
とても辛いですよね。
気を病むと書いて病気。
弱り目に祟り目。
カゼをひく。というのは、
風に流されている邪気を引き寄せてしまうような状態
という意味を込めて、風邪と書くようですね。
疲れにより気が弱ってしまうと、体調を崩したり
心が重たくなってしまうということを、
言葉や漢字にして昔の人から私たちへ
教えてくれているように感じますよね。
疲れというのは心身から「休養しようよ。」というメッセージです。
疲れの段階で少しでも心身の状態を軽やかにしていけるようにしたいですよね。
江戸時代の名僧、白隠禅師が瞑想による健康法を教えてくれています。
軟酥とは、とても身分の高い人達のみが手にすることができる、
バターの様な豊かな芳香と輝く光を放つ、万能の秘薬といわれるものです。
その軟酥を頭の上にイメージするところからはじめていきます。
簡単にイメージしやすいように金色に輝く
バターのような物体をイメージしてみてください。
握りこぶしくらいの大きさでイメージしてもいいし、
市販のバターの形でもいいです。
金色に輝くその物体が頭の上に降りてくるように
イメージしてみてください。
頭の上に乗った金色のバターのような物体は
あなたの体温でじんわり溶けて、頭の中に浸透していきます。
浸透していくと頭全体も金色に輝きを放つようになり、
頭が軽くなっていくのを感じていくはずです。
頭が痛かったり、重たかったりすると、
痛みや重みを感じる箇所が黒く感じたり赤く感じたりします。
黒く感じたり、赤く感じたりする箇所には
念入りに金色のバターをゆっくり浸透させていきましょう。
次第に痛みや重みが薄れていくのを感じるようになります。
頭全体に浸透したら、
おでこから、
眉、目、鼻、頬、
口内、歯、歯茎、
と金色のバターをゆっくりと浸透させていきましょう。
同じく痛みや重みを感じるところには、
黒かったり、赤かったりするはずですので、
念入りに金色のバターを浸透させてくださいね。
次いで喉から首全体、肩から肩甲骨周りに
金色のバターが浸透していくのを感じていきましょう。
さらにの鎖骨周辺から胸全体、肋骨から脇へと
金色のイメージを続けていきます。
金色のバターが浸透していくと
肩や背中、喉や胸、脇腹などが
心地よく軽やかに感じられてきます。
さらに続けていきましょう。
肩から腕、腕から手の指先まで、
どんどん金色のバターは浸透して
頭から上半身が金色に輝いてきます。
とてもリラックスした状態になりますので
素直な気持ちで心地よさを感じてください。
さらにお腹から腰回りにも金色のバターは浸透していきます。
お腹には温かさが感じられるようになっていくと思います。
腰の重さが軽くなってきたのを感じたら、
お尻から太もも全体に金色のバターを浸透させていきましょう。
腿が軽く浮き上がってしまいそうに感じるはずです。
さらに腿の裏から膝、膝から、ふくらはぎへと
金色のバターが浸透していきます。
全身の力が抜けていくのを感じてください。
膝が軽くなってきたら、スネの両脇の筋肉から足の先まで
金色のバターが浸透していきます。
足先まで金色のバター(軟酥)を浸透させていきながら、
疲れや、重み、痛みなど、黒かったり、赤かったりした、
どんよりしたものは足の裏に流れて溜まっていると思います。
私たちの頑張った証ともいえる、この疲れや、重み、痛みは
天地自然にとっては、とても重要な情報なんですね。
「こんな淀んだ汚い物」と思わないで、
頑張った証として天地自然に流していきましょう。
足裏から天地自然へと疲れや、重さ、痛みが、
どんどん流れて浄化されていきます。
天地自然から「よく頑張ったね」と優しく包まれるような声が
聞こえてきそうな感覚になりますよ。
天地自然というのは常に流れているものです。
情報として頑張った証を流していった者には、
ご褒美として、癒しと穏やかな気持ちをプレゼントしてくれます。
全身が金色に輝いているのにさらに金色の光だったり、
青白い光のような心地よい光が全身に降り注いできます。
とても心地よい感覚で心身が休まって
静かなきもちになるのを感じるはずです。
軟酥の法はイメージさえできれば仕事や勉強、
スポーツをしながらでも実践できます。
はじめのうちは、ゆったりできる場所で座ってやってみるほうが、
わかりやすいと思いますが、
慣れてきたら、いつでも、どこでも実践してみましょう。
風邪などで寝ているときは、寝ている姿勢で行っても全然大丈夫です。
軟酥の法を上手に活用して、疲れや不調は情報として天地自然に流していき、
リラックスのご褒美をもらえるようにしていきたいですね。