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普通という考えは危険
2016/05/10 生活

普通という考えは危険

 

 

 危険な動物

 

 

皆さんは、誰かと話すときに「普通」という言葉を使っていますか?

 

使っているという自覚のある方は人間関係のトラブルに要注意かもしれませんよ。

 

普通という考え方というのは、自分の視点と経験から決めつけた枠のようなものなんです。

 

また、普通という言葉を使うとき、ほとんどが相手を批判するか、

はっきりした答えを求められたときに抽象的な返答として使っていると思います。

 

 

普通に考えたらわかるよね?

普通そうはやらないでしょう!

 

というのは完全に相手を批判していますね。

 

社員を怒る上司

 

 

 

それでちゃんとできていると思ってるの!

意見があるなら言ってみなさい!

 

という問いかけに対して、

 

 

普通にできてるよ。とか、

別に普通。などと返答するとき、

 

問題をはっきりさせたくないという心理が働いている思います。

 

 

 

世代ごとに普通という概念は変わっている

 

 

10年くらいの周期で普通という概念は変わっていると思われます。

 

ファッションにしても、

10代の人たちにとって、みんながオシャレと感じる服や髪型も、

40代の人たちからすると、変な服装、変な髪型に見えてしまったり、

 

 

50代の人たちが会社の新人さんだった20代の頃、

上司の言うことは絶対!

仕事はどんなに辛くても頑張るもの!

 

という考え方も、

 

いまの20代の若者からすると、

 

できれば頑張りたくない。

面倒には関わりたくない。

上司が言っていることが納得できなければ従わなくていいと思う。

 

 

など、

仕事に対する考え方も、目上の人に対する敬意も、全くと言っていいほど違うと思います。

 

 

「昔は、怒鳴られたり、蹴られたりしながら、何クソ!と仕事をしたもんだ!」

 

という美談のような話しも、いま同じことをしたらパワハラで訴えられてしまう世の中です。

 

価値観も、考え方も、まるで違うと思っていたほうがいいくらいですよね。

 

 

 

相手が思う普通を感じてみる

 

相手の世界をのぞいてみる

 

 

20代の新人さんを指導する立場になった40代の方がいるとします。

 

自分が指導されたときは厳しかったから、同じように厳しく指導をしていこう。

という考え方で指導をしたら、いまの20代の新人さんは辞めてしまうかもしれません。

 

敬語も上手に使えないかもしれませんし、目上を敬うという考え方も

薄れていると思ったほうがいいかもしれませんね。

 

 

自分の甥っ子や姪っ子などとお話しをしてみて、興味があるもの、

されると嫌だと感じることを理解できるようにしてみると、

新人さんへの指導の仕方が見えてくるかもしれませんよ。

 

 

 

逆に20代の新人さんは、自分の叔父さんや、部活の時の顧問の先生に指導をされたときに、

 

どんな答え方をしたか?どんな頑張り方をしたかを思い出してみると、

指導する立場の人の気持ちがわかるかもしれませんね。

 

 

 

 

お互いの普通に歩み寄ることで価値観や考え方の幅が広がっていく

 

 

価値観や考え方が違うもの同士が、相手の価値観や考え方に歩み寄っていくことで、

第三案が生まれやすく、新しい関係を築くことができるようになります。

 

 社員に歩み寄る上司

 

 

多少言葉遣いに問題はあっても、仕事は一生懸命覚えようとしくれているな。とか、

 

怖いけど、自分のことを心配してくれているし、気にかけてくれてるのは伝わる。など、

 

 

表面的な言葉や態度ではなく、相手の心情を感じるようにしていけば、

多少の価値観や考え方の相違があったとしても、

許容範囲として受け入れることができるようになっていきます。

 

 

世代が違う。

考えている視点が違う。

理解できない。

 

と自分に合わないと感じてしまうのは、

自分が普通という枠を作ってしまっているからなんです。

 

 

相対する相手の世代なら、どんなふうに考えるんだろう?

どんな視点で見ていくんだろう?

 

興味あるなぁ。と歩み寄っていくことで、自分が作ってしまった

普通という枠を外して相手のことを考えることができるようになっていくんです。

 
相手に歩み寄って興味を持って、普通という自分の枠を外していきましょう。

 

 

 

田辺寿夫

 

 

 メンタル心理カウンセラー 田邉寿夫

 

 

 

 

 

 

 

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