人間は、自分の頭の中で勝手に設計図を描いていて、それが思い通りにならないと苦しみます。
「何でこんな時に電車が遅れるんだ💢」
「何て態度の悪い店員だ💢」
などなど、無意識に思い通りにしようとする人ほど、そうならない時にストレスを感じます。
過去の私はスムーズにいかない度に「考えられへん!」と、よく心の中で叫んでいました。
お恥ずかしい(笑)。
それでは、自分の理想通りに物事が進まない時、次のような「イヤなことチケット」という発想の転換をしてみてはいかがでしようか。
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①実は私たちがこの世に誕生する時、神様は一人一人に「イヤなことチケット」を一定枚数与えている。
(その人の過去世の行いや、神様の計画によって枚数に個人差はある)
②「イヤなことチケット」は、人生を全うするまでに必ず使いきらなければならない。
(これも神様が定めたルール)
③自分にとって不都合な出来事が起きた時こそ、「イヤなことチケット」が消費される。
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もちろん、これは「空想上の話」ですが、このように考えてみるのも、生きやすくなるための一つの為術だと思います。
そもそも人生は、思い通りにならないことばかりです。
自分にとって良いこともありますが、不都合なこともたくさんあります。
よく、「人生、思い通りにならないから面白い」などと、言う人がいます。
私個人は昔、このようなポジティブ思考の言葉が大嫌いでした。
失敗だらけで、臆病で地味な人生を送ってきた私にとって、「やっぱり思い通りにいく人の方が楽しいに決まってるじゃん!」と思うからです。
しかし、いくら願って努力したところで、『人生は自分が思い描いた通りにならないもの』です。
それが現実であるならば…
うまくいかない時こそ、「こういった肯定的な考え」をもつ人の方が得かもしれませんよね。
「何でうまくいかないのだろう」とクヨクヨする人より、「思い通りにいかないなんて面白いぜ♪」
と思って覚悟して生きている人の方が、エネルギッシュな生活を送れるでしよう。
要は、起きた物事に対して、自分の「とらえ方」を変えるわけです。
全てが思い通りにいくわけがない人生に対して…
自分の頭の中で、何でも思い通りにしようとするから、不都合が生じる度にショックやダメージを受けるのです。
やがて、このような利己的な考えをもった人同士で争いが起きてしまいます。
何よりも、不都合な出来事にいつまでも囚われていたら、苦しいのは自分自身ですよね。
そこで、自分にとってプラスに変換する考え方の一つとして、加えて「イヤなことチケット」について述べたいと思います。
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一生のうちに、必ず使いきらなければいけない、神様から与えられた「イヤなことチケット」。
そんな「持っていたくない"見えないチケット"」を、今日起きた「イライラした出来事」のおかげで何枚か消費できたと思えたら…
少しは自分の心のダメージが減るかもしれません。
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反対に、ろくに苦労もしないで、何をやるにもうまくいって輝かしい人生を送っているように見える人。
そんな羨ましい人がいたとしても…
その人も、実は「イヤなことチケット」がたくさん残っていて、溜まっている枚数分、後でまとめて大きな不幸がやってくる運命だとしたら…
それも嫌ですよね。
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今起きている、自分にとって不都合な出来事。
そのおかげで、「イヤなことチケット」を何枚か消費できたと思えたら、私は少しラクな気持ちになれました。
横入りしてきたご高齢者くらいは、逆に感謝できたりするかしら(笑)。
とにかく、昔よりは自分の心にゆとりが出来て、「赦す気持ち」がもてるようになったと思います。
この「イヤなことチケットの考え方」は、嫌な出来事にとらわれずに、人生をトータルで見ることが出来ます。
ただし、これは日常生活の中で「小さなストレスを溜めない一つの対処法」に過ぎません。
あまりに大きな不幸が降りかかってきた時は、このような為術では対処できないと思います。
本当に危機が訪れた時は、あなたが信頼できる人に、自分の苦しい胸のうちを話して、しっかり聞いてもらってください。
まずは、自分の「傷ついた心」を癒してあげてくださいね。
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楽しさや喜び、成功ばかりの人生なんて、ありえないのが現実です。
決して、思い通りにはならない人生を、私たちが力強く過ごしていくための神様の導き…
つまり、私たちが「快楽」や「成功」ばかりに執着しないように、神様が「イヤなことチケット」を与えてくれたのかもしれません。
この神様から与えられた、「自己成長に繋がるチケット」をうまく使いきりましょう。
そもそも、自分の頭の中で描く理想が、必ずしも良いこととは限らないですからね。
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『今日この日 私は誰かにちょっとした良いことをして、心にとめません。もし誰かに知られたとしたら数には入れません。私はしたくないことを少なくとも一つはします。そして私の隣にいる人にちょっとした愛情を示します。』
※Emotions Anonymous (イエローパンフレット)より一部抜粋
これは私が、苦しいひきこもり状態・摂食障害からリカバリーする道で、実践してきた行動計画の一つです。
おかげで私は相変わらず無名ですが(笑)
人には見えないところで、人に評価されなくても、
「自ら、人の嫌がるような善い行いを率先してする」
「誰かの役に立つことをする」
という行動そのものが、
今思えば、「イヤなことチケット」を、自ら消費していたと考えられるかもしれません。
そう考えたら、損な役回りや不都合な出来事も、自分の「成長の糧」になると思えるようになりました。
最後に、神様はなぜ私たちの生涯に「イヤなことチケットを使いきる使命」を与えたのでしようか。
当たり前すぎて気付かないけれど、私たちの日常は、様々な人や物事の助けによって成り立っています。
私たちが、常に誰か・何かの支えによって生かされているからこそ、神様はこんなチケットを用いて、愛や感謝について学ぶ機会を与えているのかもしれませんね。