学校での問題、会社での上司との関係、 仕事の問題、 取引先からのクレーム、 友達との関係、恋愛問題、解決できない「問題」はどんどん増えて行く。
解決できない「問題」が積み重なり、ストレスは増え、悩みは膨らんでいく…。
「問題」を抱えがちな人は、どうしても目の前の「問題」に気を取られてしまい、全体像を見失いがちになってしまう。
しかも、「問題」の大小の区別や、優先順位もわからなくなってしまい、他の解決方法が存在するという可能性すら見出せない。
「問題」が新しい「問題」を生み、「問題」を解決するための「問題」に奔走する。
そもそも、どこに向かっていたのかさえわからなくなってしまうのだ。
人間が「問題」を解決できない時、私たちは目の前の「問題」に近づきすぎていたり、その「問題」の中にどっっぷり入り込んで内側から物事を見ていることが多い。
まるでその人の世界すべてがその「問題」に覆われているかのような錯覚に陥ってしまい、そもそものゴールを見失っていることが多い。
なんのためにその「問題」を解決しなければいけないのかが、わからなくなってしまうのだ。
「なぜその問題が起こったか」という「原因」を追求したり、「その問題」に「意味」をつけてグルグルと同じ思考を繰りかえしがちで、その「問題」がなければどうなるかという自分をイメージできなくなっているのだ。
こんな時こそ視点を「問題」から遠ざけ、ものごとの全体像を見る必要がある。
そして、解決策が他にもあるということを発見するのだ。
客観的にその「問題」を見るために、自分自身に問いかけて言語化してみよう。
もし、その「問題」を解決しなかったとしたら、何が起こるか?
もし、その「問題」を解決しなかったとしたら、何が起こらないか?
この問いかけによって、あなたの人生においてどれほど大きな影響をもたらすのか、という今抱えている「問題」の重要さを客観的に知ることができる。
意外と「どうでもいいこと」で悩んでいる場合も多い。
そして、現在抱えている「問題」に意識をフォーカスするのではなく、一歩引いて外側からその「問題」を眺めてみる。
あなたが巨大な迷路に迷ったとしよう。もし、ドローンを飛ばして上空から全体を見渡すことができたとしたら...ゴールまでの最短コースが見えてくる。
そしてその問題が解決したとしたら、どのような状態になっているかゴールをイメージしながら解決に至るアイデアを言語化する。
完成図を想像しながら、ジグゾーパズルのピースをはめていくように...。
私たちは客観的に問題を捉え、目標設定をすることで思考を整理することができる。
そのためには問題がなかったとしたらどのような状態になっているかという「目標」を設定してそこに向かうための方法や別ルートを再設定するのだ。
そもそもゴールを目指すから「問題」が生まれたんだ。だからゴールにたどり着けば「問題」は解消されるはず。
まずは一度目の前の「問題」を棚上げにして、ゴールを再確認すること。
そして、ゴールにたどり着くルートが他にないか思考する。
台風や嵐を避けてゴールを目指すこと、それが「問題」解決の近道なのだ。
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