2015.12.26「 鎮魂護国」CHTHONIC photo by Handerson
ルックスも良くて、楽曲も良くて、テクニックもあるのに、人気が出ないアーティストっているんだよなぁ〜。
非の打ち所がないのに、なぜか人気が出ない、もしくは人気が頭打ちになるアーティスト。
彼らには、なにが足りないのか?
そして、本人たちも自分たちの何が悪いのかさっぱりわからない。
自分たちより、下手でキャリアもないやつにどんどん先を越されていく。
どうしたらいいのだ〜!!
その答えは、なぜ人間はエンターテインメントや芸術を必要とするのか?
・・ということを考えればわかる。
生きること以外に「遊び」や「カルチャー」を生み出すのは人間の大きな特徴だ。
つまり、エンターテインメントや芸術というのは「感情」を動かすものでなくては意味がないのだ。
どれぐらい「感情」を動かすことができるかという「エネルギー」の量が、そのアーティストの「影響力」の大きさなのだ。
つまり、「影響力」が強いアーティスト=人気のあるアーティストと言える。
どんなにルックスが良くても、どんなに曲が優れていても、どんなにテクニックがあったとしても、相手の感情に作用しないものはエンターテイメントとしては価値がないのだ。
ホラー映画は、怖ければ怖いほど人気が出る。
漫才は笑えれば笑えるほど面白い。
サスペンスは、謎が深ければ深いほどひきつけられる。
それは感情が揺さぶられるからだ。
よく会場が一体となる瞬間ってあるじゃない。
あの感じ、あの瞬間。
どんなにルックスが良くても、どんなに曲が良くても、どんなにテクニッックがあっても、それが「興奮」や「刺激」につながってなくては価値がないんだ!
まずアーティストがそのステート(こころと身体の状態)になるんだ。
オーディエンスは「興奮」する準備をして会場に来ている、まずアーティスト自らが「興奮」することで、オーディエンスの反応を引き出すことができる。
例えば、友達が笑いをこらえて面白い話をした時に、話の内容を聞く前にこっちもなんだかつられて笑ってしまったなんてこともあるでしょう?
あとは、どこまでオーディエンスの感情を揺さぶるか、それがアーティストの「影響力」だ!
そして「影響力」こそ人気のあるアーティストにとって欠かせない力だ!
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