みなさんは普段周りの人にどんなメッセージを伝えていますか?
家族や友人、職場の上司や部下など、
ありがとうと感謝を伝えるときのメッセージ、
叱るときにはどんな言葉をかけていますか?
お手元に、紙とペンをご用意ください。
1分間計って、周りの人へのメッセージを
できるだけ多く書き出してみてください。
知っている言葉ではなく、実際に「使った」言葉なので、
お気を付けください。
いかがだったでしょうか?
いくつくらい書けましたか?
僕が、初めてこのワークをやった時は、書いた数は12個でした。
「結構書けた!」と思っていたのですが、
その後、その言葉を2種類に分ける作業をして、
解説を聞いて、衝撃を受けました。
例えば、
「あなたは仕事が早い」は「YOUメッセージ」、
「あなたの仕事が早くて助かった」は「I(アイ)メッセージ」です。
僕が書き出した12個の言葉は全て、
「YOUメッセージ」だったのです。
一応、教師の卵として勉強した時期もあり、
心理学をちょろっとかじっていたので、
「I(アイ)メッセージ」の大切さは、頭では理解しているつもりでした。
でも、実際に、自分が普段使っている言葉を書き出してみたら、
「I(アイ)メッセージ」なんて使えていなかったことがわかったのです。
その時、講師の先生はこんな風にお話されました。
「日常で使われる言葉の7、8割はYOUメッセージです。
YOUメッセージは、聞き手は受け取りにくく、
記憶や感情に残りにくいのです。
YOUメッセージをI(アイ)メッセージに変えると、
聞き手は受け取りやすくなり、記憶にも残りやすくなります。
これはほめるときだけでなく、叱るときにも有効ですから、
みなさん、ぜひ意識してください」
たとえば、「I(アイ)メッセージ」には次のようなものがあります。
「嬉しい」「楽しい」「元気が出る」「やる気になる」
「感動する」「ワクワクする」「助かった」「救われた」
「大好き」「ありがとう」「安心した」「励まされた」
また、叱る時には、こんなI(アイ)メッセージがあります。
「残念だ」「がっかりした」「困る」「心配だ」
「つらい」「イライラする」「うんざりする」「寂しい」
「不安だ」「ショックだ」「無気力になる」「やきもきする」
ぜひ、意識して、I(アイ)メッセージを使えるようになりましょう!
それが、結果として、心と心の通うコミュニケーションにつながっていきますし、
心を育むことにもつながっていきます。